『関口宏の東京フレンドパーク』は、1994年から2011年まで17年間にわたってTBS系列で放送された伝説のゲームバラエティ番組です。毎週月曜日の夜7時に放送され、青少年に見てもらいたい番組として多くの家庭で愛され続けました。番組は単なるバラエティではなく、世代を超えて愛される国民的番組として、日本のテレビ史に大きな業績を残しています。
◼️東京フレンドパークの歴史
【番組の誕生と背景】
東京フレンドパークの原点は1992年10月12日に放送開始した『ムーブ・関口宏の東京フレンドパーク』にあります。当初は視聴率の低迷により1年で終了しましたが、1994年4月11日に『関口宏の東京フレンドパークII』として復活を果たしました。初回ゲストは布施博と柳沢慎吾で、番組は新たなスタートを切りました。復活当初も視聴率は低迷していましたが、半年後の1994年9月12日に初めて20%に到達して以降、高視聴率を連発するようになりました。
【黄金期】
番組の黄金期は1990年代中期から2000年代前期にかけてでした。1995年の最高視聴率はTBSで3位、バラエティ全体で10位の25.%を記録し、1997年には最高視聴率23.%でTBS2位、バラエティ全体10位という輝かしい成績を残しました。この時期の番組は、芸能人ゲストが様々なアトラクションに挑戦し、最後のダーツで豪華賞品を狙うという構成が確立され、多くの名場面が生まれました。
【番組終了まで】
2011年3月28日の最終回をもって、17年間の歴史に幕を下ろしました。番組終了の背景には視聴率の低迷があったとされており、長寿番組として愛され続けた東京フレンドパークの終了は多くのファンに惜しまれました。最終回では、これまでの名場面を振り返りながら、関口宏支配人をはじめとする出演者たちが感謝の気持ちを込めて番組を締めくくりました。
◼️人気ゲーム・アトラクション紹介
【定番ゲーム】
東京フレンドパークの代名詞といえば「ウォールクラッシュ」です[]。番組特製のジャンプスーツを着て、約3mの助走をつけてトランポリンで弾み、約4.7mの壁に貼り付くこのアトラクションは、ほぼ毎回第1アトラクションとして行われました[]。壁には5点から50点、そして最上段の「CLEAR!」ゾーンまで設けられ、多くの芸能人が挑戦しました。その他にも「ハイパーホッケー」では、ユニークなコスチュームを着たホンジャマカと対戦する楽しいゲームが人気でした[]。
【季節限定・特別企画】
特別編では「ネヴァーワイプアウト」という巨大シーソーでボールを運ぶアトラクションや[]、「クイズ!ボディ&ブレイン」などの頭脳戦も展開されました。また、ゲストの中に外国人がいる場合や参加人数が多い場合は、アーケードゲーム形式のミニゲーム集合アトラクションが行われることもありました。腰痛持ちのゲストへの配慮として、ウォールクラッシュが別のアトラクションに変更されるケースもあり、番組の優しさが表れていました。
【ファンが選ぶベストゲームランキング】
長年にわたって愛され続けたアトラクションの中でも、特にウォールクラッシュとハイパーホッケーは不動の人気を誇りました。これらのゲームは番組の象徴的存在として、多くのファンの記憶に深く刻まれています。週替わりで登場するアトラクションも含めて、毎回新鮮な驚きと楽しさを提供していました。
◼️名場面・名言集
【視聴者に愛された名場面】
番組史上最も印象的だったのは、芸能人たちがウォールクラッシュで予想外の結果を見せる瞬間でした。特に女性ゲストが男性を上回る高得点を叩き出したり、意外な人物が抜群の運動神経を発揮したりする場面は、視聴者の記憶に強く残っています。また、最後のダーツで豪華賞品を獲得する瞬間や、惜しくも外してしまう場面での出演者の表情も、番組の魅力の一つでした。
【支配人・レギュラー出演者の名言】
関口宏支配人の温かい進行と、渡辺正行副支配人の絶妙なツッコミ、そしてホンジャマカ(石塚英彦・恵俊彰)の軽快なやり取りが番組の雰囲気を作り上げていました[]。特に各アトラクションでの説明や、ゲストとの自然な会話から生まれる名言の数々は、番組の温かい雰囲気を象徴するものでした。これらの言葉は今でも多くのファンに愛され続けています。
◼️出演者たち
【歴代支配人】
番組の顔として17年間務めた関口宏支配人は、その温厚な人柄と的確な進行で番組を支え続けました。2024年には、Snow Manの深澤辰哉さんに”二代目支配人”としてジャケットを贈呈し、正式に継承を行いました。この瞬間は、番組の歴史が新たな世代に受け継がれる象徴的な出来事として話題になりました。
【レギュラー出演者】
渡辺正行副支配人は関口支配人と絶妙なコンビネーションを見せ、番組の進行を支えました。ホンジャマカの石塚英彦と恵俊彰は従業員として、各アトラクションでの説明やデモンストレーション、そしてハイパーホッケーでの対戦相手として活躍しました[]。また、番組には多くの女性従業員も出演し、宝積有香、大石恵、津川友美、金澤あかね、岡本恵理、山田玲奈など、時代とともに様々な顔ぶれが番組を彩りました。
【印象的なゲスト出演者】
17年間の放送で数多くの芸能人が来園しましたが、特に印象的だったのは運動神経抜群の意外な一面を見せた俳優や、ウォールクラッシュで驚異的な記録を残したゲストたちでした。また、番組終了後の特番では、長瀬智也、綾瀬はるか、上白石萌音など、TBSドラマの主演俳優たちが集結し、新たな名場面を作り出しました[]。